夢を見た。
Trip!!〜9〜
『ーねえ。』
目の前に立っていたのは小さな女の子。
黒髪の長髪で着物を着ている。
別に至って普通の日本少女。
だけど瞳の色が…
右目の色が紫、左目が黄色だった。
『ーねえ…』
少女はウチに聞いてくる。
『いつ≪みて≫くれるのー…?』
少女の全体が血で染められた。
「ーーーーーーっつ!!!!!!」
漫画とかである『ベッドから飛び起きる』現象…初めて経験した。
「ハァ…スゥ……はあー……」
飛び起きたせいで呼吸がおかしくなった。
深呼吸をして落ち着かせる。
「……ごめん。」
一人、呟く。
まだ…出来ない……
どの位寝ていたのだろうか?
軽く目を瞑っただけなのに。
「…眠気が来ると人間の性的欲求にウチは勝てん……。」
眼を擦りながらシャロンちゃんが居る部屋に戻ってみた。
「アレ……?」
其処にシャロンちゃんの姿は無かったーーー
「あー…トイレ?」
そう思って暗くなった街を窓から眺める。
……
「…長いな。」
そういえば広い屋敷だったし…トイレの場所が遠いんだな。きっと。
………
「え、なんか心配になってきたんですけど。」
多分そんなに時間は経っていないと思うが…
「こんな時に一般相対性理論を発揮すんなよな…」
久しぶりに独り言が大きくなる。
『ーー誰か!!』
周りが白くなった…
「………。」
『どうかお嬢様を助けてください!』
今度はメイド姿の小母さん。
「あのー…」
慌ただしいメイド小母さんを落ち着かせる。
そうしているのに小母さんは落ち着かず、ウチの両肩をガッと掴む。
『お嬢様が何者かに!!!』
前後に揺らされる体。
ブチン
「……クソ婆…。」
ピタと止まる。
『…誰がクソ婆ですか!』
鬼の形相。
スミマセン。ゴメンナサイ。
「…ゆーっくり話してください。」
遠回しで『落ち着け』と言った。
『まぁ…失礼しました…。』
空気を呼んだメイド婆さん。
うん、流石だ。
『私、このレインズワース家でお使いしていた身でありまして…』
長ったらしい小母さんの歴史を聞かされた。
『……そして今、お嬢様が連れ去られてしまったのですっ!』
……長っ!
ゆっくり話してくださいと言ったが…誰も昔の事まで言わんでもいいよ……。
「つまり、シャロンちゃんが連れ去られたと。」
『そうです!』
多分、数分で終わったはずだぞ。説明。
「あー…分かった。探してやる。」
『本当でございますか!?』
じゃないとアンタの顔が鬼になってウチを攻めるだろ…!!
約束をして、さっさと逝かせようとした。
「あー…だから大人しく…『この眼で見ない限り!!』……はぁ。」
速攻に切り捨てられた!!
何度言っても聞かなそう…
こうしてウチとメイド小母さんの冒険が始まった…
(メンツがヤダっ!!!)
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あとがき
この間にオズ達はあの空間でドンパチやっている事でしょう。(笑)
前編・後編にしようと思いましたが、中編になってしまった。
そして制作に約2時間。
いつもは約4時間強。(内1時間は漫画読んでます。)
変換でまたムカツク事がありました。
『体』を『からだ』で変換出来なかった…!!
わざわざ単語登録したし…。