「……んー…」
よく寝たなぁ〜…って、
「むご…ゴクン。やっと起きたか。」
…何やってんですか。
Trip!!〜7〜
「あー…理解した。」
チェシャ猫から呼ばれた時にウチは倒れたらしい。
…だとすると、やっぱりウチは精神だけあの空間に行った事になるのか。
倒れたウチに気付いてオズは慌ててウチを抱き上げたところで表が騒ぎだして、何だろうと抱えたまま出てみるとギルバートさんとチンピラが火花を散らせていた…ということ。
(抱えられた…?)
ちょwウチ重いてwww
恥ずかしさで一杯だ。
「…とまぁ、そんな感じで腕相撲が始まったんだがな。…ンぐ」
ホラと周りの人から貰ったリンゴを一つ受け取った。
アリスちゃんはアリスちゃんで骨付き肉を頬張ってるし。
骨付き肉は伝説の食べ物だと思っていたのに……
つか食べ方が男前です。アリスさん…
「ほら、始まるぞ。」
視線を追って第一戦目が始まった…
一戦目はなんとオズとギルバートさんと言い合いしていたお兄さん。
(…大丈夫かな?)
大人と子供じゃ力が違うし。
ギルバートさんハラハラしてるし。
「はいっ、レディー…」
「ファイ!!」
バンッ!!
「……は?」
みんな唖然としていた。
「……何をしたんだ?」
「べっつにぃ〜??」
オズの肌がつやつやしているのは何故だろう…
「ほぉう…流石は私の下僕だ。」
肉を引き千切りながら(だから格好良いってば)アリスちゃんは感心した。
「げ、下僕?」
え、オズが下僕!?
「ああ、あの二人は私の下僕だ。」
あの二人が下僕…
ギルバートさんなら分からなくもないけど、オズまでが…
何者だよこの子…
「オ…オスカー叔父さん…!!?」
オズが大声で叫んだ。
「はて?」と中心での遣り取りはチンピラ組の方で参加をする小父様…
(渋くて格好良い……////)
眼の色を変えた小父様スキーのウチが其処に居た。
「誰っ! あの人っ!?」
「う、うむ…。私も知らんが…… ##NAME1## …なんか、大丈夫か…?」
「え、別になんも無いやんv」
「ああ…そのようだ…。(顔が輝いているのは気のせいか?)」
「ウチ、ちょっと行ってきてもいい!?」
「べ、別に構わないぞ…(なんか怖い)」
ウチは急いでオズの元へと行った…
「オーズ〜♪」
近くに寄って来たウチに気付いたオズは心配そうな顔をした。
「あ、 ! …急に倒れたからビックリしたじゃん!!」
「あはは〜。もう大丈夫だし! …で、あの素敵な小父様は一体…」
既に2人はお互いの手を握ってコールを待つのみ。
…なんかギルバートさん、緊張してるくねぇ?
「あの人は俺の叔父さんで…「ーギル、本当に大きくなったな…オレは嬉しいよ…」」
「……! も…っ勿体ないお言葉…!!!」
「ファイト!!」
ぽて。
「「………。」」
ずーん……
「まさかギルが負けると思って無かったー!!」
地に両手を置いて落ち込むギルバートさん。
想定外の事が起きてパニクるオズ。
そして…
(萌! 萌えすぎる!!)
一人萌えていたウチが居た。
「あーはっはっは!! やはり貴様の力はその程度だったかワカメ!」
今の試合を見ていたアリスちゃんが骨付き肉を此方に向けて叫ぶ。
「だが安心しろ! 下僕の不始末は私が片を付けてくれるわ!!」
椅子に座り、相手を挑発する。
「大丈夫なんか…?」
「いや、でもアリスの事だから…!」
「ファイト!!」
ゴングが鳴り、アリスちゃんは力を入れた。
うんっ うんっ
(((大丈夫じゃねぇー!!!)))
ウチ等の心がハモった。
暫くして、そろそろ大男が力を入れようとした時…
「……っの
なめるなぁぁぁ!!!」
ドッと大きな音と共に大男の腕が折れた。
アリスちゃんの後ろに黒い影が見えたけど…うん、気のせいだ。
「………おいギル。」
サッと後ろを見るとオズの額に手を置いているギルバートさん。
…何やってんですか。
「帽子の為だ。やむをえん。」
ギルバートさんがチート技を使用したようだが…はて?
此処からどうやって???
「オズ! ! 今の見てたか!?」
興奮を抑えきれないアリスちゃんがピョンピョン跳ねる。
「勝った! 私はちゃんと勝ったぞっ!!」
(´∀`)
「か…」
「 …?」
「どうした?」
ワナワナと震えるウチを心配そうに見るオズとギルバートさん。
「可愛いっ!!!!」
「「 !? 」」
なんなの! 今日という日は!?
今まで生きてきた中でも一番萌える日じゃないかっ!!!
因みに周りの歓声と被ってウチの叫びはあの2人にしか聞こえなかった。
「…っはぁ!」
今さっきの雰囲気と変わって只今、逃亡中。
チンピラがいちゃもん付けてきたので暴動が起こる前にあの小父様と一緒に逃げて来た。
…アリスちゃん、大丈夫かな?
小父様が用意していた馬車の近くまで辿り着き、三人は感動の再会を果たした。
…一人逃げようとしてるけど。
だけど力一杯引き寄せられて…
「おまえもギルもオレにとって大切な息子なんだ!」
なんだ、このアットホーム系は。
(い、居た堪れない。)
ウチはお邪魔かな?
後ろで小さな物音がしたけど、その音がなんの音だったのかは分からなかった……
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あとがき
やっと書けた…
片手に漫画を持って打ってました。(笑)
今までもそうだったんだけど、ギルのあの顔は反則だと思う。
きっとギルは「お前の罪はその反則的な笑顔だ…」でアヴィスに堕とされると思う。(笑)
次回予告:きっと(きっと…?)シャロンちゃんに出会うと思います。
【余談】
主人公のアリスの呼び方について。
普段は「ちゃん」。
普段じゃない時は「さん」とか「様」とかそんな感じ。(なんだソレ)
あとがきで忘れていた事…
Trip!!〜2〜の最後でオズが言った言葉…
『え、オレ、出番無くねぇ…?』
…本当はもっと長いセリフだった筈ですが、忘れてしまいました。(死)