「ってか帽子っちどんなんだったり?」
「普通に黒色の帽子だよ。」
早速、帽子探しが始まった。
Trip!!〜6〜
「…無い。」
さっきから「悪い子は居ねぇか〜…」と言う なまはげ のように帽子を探すギルバートさん。
…うん。みんなビビってるからね。
「そんなに大切なモノ…?」
「あぁ、アレじゃないといけないんだ。」
「あー…彼女さんからとか?」
黙ってしまった。
…え゛、マジで?
「オズ…、聞いた? 彼女さんから貰ったんだって。」
「うわー…。オレに報告しないなんて…酷いよギル!」
「な! だから違う!!」
「アリスさん! どう思いますか!?」
リポーターのようにアリスちゃんに聞く。
「ハッ、私の下僕に女など出来るわけがない。」
鼻で笑われていますよ…ップ…
オズとアリスちゃんからギルバートさんのヘタレっぷりを聞いてテンションが上がる。
ウチ等三人のギル・恋人否定の会話は弾み、一所懸命に探す彼はとうとう頭がプッツンとなった。
「ちゃんと探せっ!!!!!」
埒が明かなくなり、オズとウチ・ギルバートさんとアリスちゃんの組み合わせで二手に分かれた。
ウチが「此処の事なんて全然分かんない。」と言えば即効決まった。
理由は簡単。
道が分からんウチ、田舎もんのようにキョロキョロ見て回るアリスちゃん…明日以降、ウチ等は姿を消すようになってしまう…つまり迷う事になってしまうからだ。
「よろしくね 。」
「あー…うん。」
「じゃあ、また此処で。」という事で私達はちょっとした路地裏に入った。
「うーん…何処捜せばいいのかな?」
「あー…どうだろ。」
てか「なんで路地裏?」と聞けば、ウチが此処に来る前にちょっとしたイザコザがあったらしい。
その時、オズは路地裏を走り周ったそうだ。
「どの位走ってたん?」
「確か向こーの場所から此処を通ってあーっちまでかな?」
「よく体力あったね…ウチは無理。」
信じられん。
「そっかなー? 普通だと思うよ。」
「その体力を少しでもウチにくれ。」
あはは。と笑うオズはやっぱり可愛い。
チリン……
「ん…?」
「どうしたの ?」
(なんか変な感じ…?)
「あー…うん。なんでも無いよ?」
またあの類かと無視する事にした。
チリン……
「んぁ……」
「 …?」
オズが角を曲ったときに≪ソレ≫は来て、私はその場に倒れた。
「 !?」
「…またー。」
気が付くと、今度は一つの部屋の中に色々な部屋が疎らに存在していた。
「まるで無限回廊…ウィンチェスターハウスか。」
「さて、どうしたモノか…」とその場に突っ立っていれば、遠くから鈴の音が聞こえた。
チリン…
「あっ…ネコ。」
「……。」
あの擬人化ネコ……チェシャ猫だった。
「……。(やっぱりショックだ。)」
姿を見せてくれたのはありがたいが、絶対半径2M以上は離れていた。
今さっきチェシャ猫だと分かって近づいたら急に後ろに下がった。
…悲しいよ。お姉さん。
「ど、どうして?」
「…アイツが居たから。そしたらお前も居たから…ついでに。」
胡坐を組んでいた片足で頭を掻く。
本当に猫だ。
「アイツって?」
「黒うさぎ。」
うさぎ? 黒うさぎ…?
「ふぅーん。…で、ついででも何でウチを?」
そうだ。別にウチを見つけたからってこの変な空間に連れて来なくてもいいじゃん。
「言いたい事があった。」
「え?」
え、行き成り?
お互い見知っていても会話無し…つか避けられる。
でもたった今、突然伝えたい事がある…なんて…
なんのフラグかコレは?
え? 擬人化×ウチ?
…いやいや、擬人化は二次元までですってば。(目を覚ませ、此処は三次元の世界だ。)
「…チェシャの事聞いてる?」
「おっと、失礼。」
つい妄想の世界へ飛び立ってしまった。
「お前、匂いは良いけど、嫌な匂いもある。」
「何それ。」
結局±0っち事か!?
「チェインでは良い匂い…猫としては嫌な匂い…。」
「ちょ、ちょーっと待て。そもそも≪チェイン≫っち何?」
オズ達も≪チェイン≫という単語を出してたけど、一体なんだ?
「…チェインはチェシャや黒うさぎみたいなヤツ。」
黒うさぎは兎も角…擬人化する事がチェインか?
「チェインはアヴィスによって生み出される…チェインは人間と契約をして人間を喰う。」
「はぁ……ってアレが!?」
昨日の出来事…あの変ナノがチェイン……
なんだ。擬人化がチェインかと思ったのに。
「…で、なんで猫じゃー嫌な匂いなん?」
話を戻して聞く。
「お前…【死】の匂いがする。」
「………。」
…うん。何と無く分かってた。
『あ……に……ま』
「…ふぅー。」
顔を上げながら長い息を吐いた。
…まただ。
此処に来てから≪アレ≫が少しずつ溢れてくる…。
「…やっぱり?」
諦めたように笑った。
「動物の感って凄いね。」
あーもう。
はっきり言われるとな〜…ウチは一生懐かれる事はないな。
「あーあ…デスヨネ〜…」
ズーンと落ち込むウチを見てチェシャ猫は…
ペロ
「ぅおっ!?」
ほっぺ舐められた…
直ぐ横にはチェシャ猫。
うぉ、メッチャ可愛い顔してるじゃないか。
「≪チェイン≫にとっては美味しそうな匂い…。」
でも【死】の匂いの方が強いのか、チェシャ猫はその一言だけ言ってまた元の位置へ逃げた。
(でも…)
近付いてくれた…!?
初めて動物(擬人化だけど)から触ってもらえたなんて…
「メッチャ嬉しい…」
喜びで一杯だ。
「…ありがと。」
「…? チェシャは何もしてない。」
首を傾げる姿が可愛過ぎる!!!
「近寄ってm「…駄目。」……。」
デスヨネー。
一回コッキリか…
「…言う事はコレだけ。」
「あー…そう。」
まぁ、動物が懐かない理由がハッキリ分かったという事だけでも満足だ。
「…アリスはお前の事を気に入ってた。」
この空間から出してもらう前にチェシャ猫が言った。
「…そう? 其れは嬉しいね。」
可愛い子に気に入ってもらえるのは光栄だ。
……ヤンでるっぽいケド。
「アリスが気に入った奴はチェシャも気に入ってる…」
「…え。」
シュン…
体が完全に空間から消えた。
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あとがき
まさかのチェシャ猫との会話
昨日、隣のクラスがインフルで学級閉鎖。
よく合同で合っていた私のクラスも今日、一応 学級閉鎖をしました。(10/09現在)
ちょっとした4連休…
話を戻して…
何故、主人公をみんな名字で呼ぶのか?
(此処で変換されるとは)がファミリーネームと思っているからです。(え)
まぁ、このネタはいつか出しますよ。
【余談】
キーボードの打ち間違えが激しい!
私はOSでVistaを使っていますので変換機能にちょっとプチンとくる事があります。(笑)
【例】「確実」と打ちたいのに「着実」と打ってしまった。(そんな馬鹿なと思うが、実際そうなのだ。)
XPならバックスペースキーで「ちゃくじつ」に戻ってくれるのですが、Vistaの場合…
「着」
お分かりいただけただろうか…?
しかもカーソルキーで一部を変換出来なくなってるし。
学校の先生曰く、
「あれでしょ?Vista、メモリ喰うだけでしょ?」
事実を言わないで先生…
OS新しいのにしようかな?
因みに今回、前のページに「あとがき→」と書いてますが、
「ありが」
完全に「ありがと」と打ちそうになりました。(笑)