おはようございます………
只今……何時だよ?
取り敢えず薄くだけど空が明るくなってきています……













Trip!!〜4〜













どうしても言葉が通じない事を悩んでいたら直ぐに起きてしまった。


(…なんとか≪捕まえる≫しかないよな……)


ソロリを起き上がり、あの3人を起こさないように静かに外に出た。




















(居ないかな…?)





ウチはキョロキョロと辺りを見て≪人≫を探した。




















(居た…)




















その男の人は近くのアパートの前で、顔を上げていた…






























「あのー…すみません。」





ウチはその男の人に声をかけてみた。
男の人はビクッを体を引き攣らせてコッチを見た。

























『私が≪視える≫のですか…?』

























「あー…うん。まぁね。」




















辺りが白い霧に覆われた…




















「さっきから何見とったんですか?」

『…此処には私の恋人が住んでいるのですよ。』










今、此の世界には『ウチ』と『彼』だけ。
誰にも邪魔されない時…。
と言ってもウチの精神だけがどっかにブッ飛んでるだけだけど。
現実ではウチがあの場で棒立ちになっているだろう。






























『……と言うわけでして。』

「ふぅーん…。」


要は彼は最近 不慮の事故に巻き込まれ、幼馴染 兼 恋人を一人にしてしまった事を気に病んでいるらしい。


『彼女、あんまり外に出なくなってしまって…』

「あーね。」





自分の事をスッキリ忘れては欲しくないが、また明るい笑顔で生きて欲しい…





それを伝えたいのだけれども……


「声が届かない。」

『……そうです。』


そういうのは いつもの事。





伝えたいのに届かない…





そんな思いで何年もその人に憑いてしまうのがお決まりのパターン。





「ウチが届けてやる。」

『え…?』





男の人は驚いた顔でウチを見る。


「ウチを使ってその人に伝えたらいい………その代わりなんやけど……………」






























コンコン……




















太陽もちゃんと出ていない時間から玄関のドアがノックされた。










(…出たくない。)










出ても彼はもう居ないのだから……




















コンコンコン……



















それでも まだドアをノックしてくる。










私は出たくないから寝たフリを始めた…

























「… マリー …? … マリー ……?」

























「…っ!?」















ドアの向こうから彼の声が聞こえた……















私はベットから飛び起きた。


(そんな筈が無いわ…)


だって…彼はもう……


「 マリー ? 此処を開けて…?」


私はドアの近くまで寄る。
何処からどう聞いたって彼の声…










「あ…アナタは誰なの……?」










そう! 彼はもう死んだの!!
見るも無残な格好でっ!!!!!










「私だよ、マリー …。」


其れでもドアの向こうに居る人は彼だと言う。





「嘘よっ!アナタが レーガン の筈が無いわっ!!だってっ!!だってもう彼は…!!!!」





私はドアに縋り付いた。
近所迷惑になるとも分かって叫んだ。




















「…そうですね。私は確かに死にました。」

「…っ!」










彼が死んでから嘘だとずっと思っていた。





よく寝坊する私を優しく起こしてくれる彼。





悪い夢を見てるんだと思い込んだ。





だから…彼が私を起こすまで私は起きれないの……






























『ほら、もう起きなさい…。』






























早く、その手で私を悪い夢から起こして…






























「… マリー 。私が レーガン だと思わなくてもいい。」

「…ヒグッ……ヒック……」


涙を零す私に向かって、彼は優しく話を始めた。


「 マリー 、私は貴女の事をずっと愛しています…」

「 !! 」

「私はずっと外で貴女を見ていました。貴女は私が死んでからはずっと部屋に閉じこもっていて様子は分かりませんでしたが…。其れでも私は貴女がずっと泣いているのだろうと思っていました。」

「……。」

「だから私は今日、貴女に聞いて欲しい事があって来ました。」

「… レーガン ……」


私は小さく彼の名前を呟いた。


「貴女にはずっと笑顔で居て欲しい…だから……」






























 私を忘れてください ーーー






























ーーーー え





「な…なにを……」





彼の言っている事が分からない。


「私はずっと考えました。…どうしたら貴女がずっと笑顔でいてくれるのかを。そして気付きました。貴女が私の事を忘れたらいいのだと…。」





彼は優しく、残酷に私の心を削っていく…





「そうしたら こんな思いをさせないで済むでしょう…?」





止めて…





「だから ほら… マリー ……」





ヤメテ…






























「モウ オキナサイ……」





























ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ……






























「っ! レーガン っ!!!!」






























思い切りドアを開けた ー






























温かい光に包まれたような感じだった。






























「嘘だよ マリー …。」

「…ッウ…ッ…… レーガン 〜ッ…」


私は レーガン に優しく抱きしめられていた。


「 レーガン ー…わっ…わだじぃ〜……」

「ほら泣かないで?」


優しく頭を撫でられる度にボロボロと涙が溢れてくる。


「…本当は忘れて欲しくなかった。」

「 レーガン …?」


私をギュッと抱きしめる。
ちょっと苦しい…死んでいる筈なのに……


「ずっと…ずっと好きで…告白した時はとても恥ずかしかった……。」





彼から告白をしてきたあの日、告白した後の真っ赤な顔…忘れもしない。





「付き合い始めて行った綺麗な森や川…」





夕焼けの雪山…虹のかかった滝…忘れない。





「初めてキスをして一夜を過ごしたあの夜…」





あの時、二人とも初めてだったから緊張して…でも、とても嬉しかった……





「ずっと、どこか記憶の片隅でもいいから私を忘れないで欲しかった…! でも…」


眉を顰めて私を見つめる。


「私が死んでから貴女の顔から笑顔が消えた…私の存在で貴女にずっと笑顔が無くなってしまうのなら…」




















「もう、泣かないわ…」




















「 マリー …」


私は彼に誓う。


「私は貴方の死を乗り越えるわ。でも、貴方の事は絶対に…」






























 忘れない ーー





彼の大好きな笑顔で答えた。










「 マリー …」


彼もホッとした顔で笑った。






























「キャッ! レーガン …?」


急に彼は私を抱き上げて部屋に入り込んだ。


「……?」


降ろされた場所はベッドの上。
私を寝かせて唇にキスをされた。


「泣きつかれたでしょう? 今はゆっくり休んで…」


何故か不安が過った。


「貴女が目を覚ます時にはもう私は居ません…」

「 ! レーガン …!」





(嫌よ!あともう少しだけ…!!)





「ちょっと約束があってね…」


私の頭を撫でながら苦笑する彼…行かないで!





「行かないd「 マリー 」…」





納得させるように言い聞かせる。


「もう時間なんだ…私もまだ話したい事があるけれど…」






























「…キスして……」






























「 マリー …?」





「貴方を忘れない為に……」










せめて唇だけでも貴方を刻んでおきたい…










「 マリー っ……!!」

「…っん…ぁ…」






























『 マリー …』


私は彼女の額に最後のキスを落とした。


≪あの、もういいッスか?≫


ちょっと落ち込んだような声で契約した彼女が聞いてくる。


『……えぇ、ありがとうございました。』


アパートを出て、出会った場所まで歩きだす。


≪まあ…コレ位しか出来ないけど。≫

『十分ですよ。彼女にちゃんと声が伝えられただけでも満足なのですから。』

≪…キスで大満足か。≫

『何か言いましたか?』

≪んーん。なんも…(カウント入るんかな?)≫










あの場所に着いてから私は彼女から離れた。


『では…』

「ん。ちゃんと貰ったから。ありがと。」

『本当にアレだけで良かったのですか?』


彼女にはアレだけでは足りないような事をしてくれたのに…


「んー。大丈夫やけはよ成仏…逝かな。」

『そうですね…本当にありがとうございました……』










私の体は透けるようにこの世から消えて逝った…




















男の人を見送ってから行動を始めた。


「Ahー、アー、あー……良いかな?」


多分、話せるようになったと思う。


さて、帰るか…(荷物を取りに)















朝日は綺麗に…眩しかった…。




















『ーー起きて。』





「 レーガン …」


彼に起こされたような気がして私は起きた。





……勿論、彼はもう居ない。





(其れでも……)


ソッと唇に触れる。
アレは夢じゃないと分かる。














「フフフ…」















其れを思い出すだけで私の顔は笑顔になった。


「さ、頑張ろう…」


窓を開ける。




















優しい朝日が、私を迎えてくれた。





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あとがき

私はメインキャラと仲良くさせようとは思っていないらしい…!!!!
っだー!なんだこの章はっ!?
サブ目立ち過ぎなんだよ!(主人公の名前変換をほっといてサブを目立たせたのは何処のどいつだ)
しかも、あとがき抜いても14ページ…だったのですが、超・ページ短縮!(笑)
っと、最強主人公の持ちネタ(?)その壱:幽霊とお話出来て、憑依とか出来る。(マンキンを思い出す。(笑))
次回はやっとのこさメインキャラとの会話です。