飲ま飲まイェイ!!
Trip!!〜25〜
「いやですわオズ様…そうならそうと早く言ってくだされば よろしいのに。」
「そのヒマがあれば…よかったね…」
「確かに…アレは一方的だったねwww」
アリスちゃんがオズとキスした事あるって言った瞬間のあの間。
思い出すと結構笑える。
てか、あのバイブル…基、調教のロマンス小説って……えぇー…。
微妙に引くわ。
「オズが…き、キス…!?」
ギルバートさんは主人がキス体験をしていた事に驚いているし。
「あー…取り敢えず落ち着けヘタレ。」
肩を叩いて慰める。
「お、みんな そろってるな?」
そのお声は…!!
「オスカー叔父さん!」
現れたのはオスカー小父様とメイドさん。
メイドさんは飲み物とお菓子を持って来ていた。
「オヤオヤ。誰かと思えば…女生徒の制服を盗んだ容疑で捕まっていた変質者さんじゃありませんか☆」
「それを言うかザークシーズ。」
行き成り おちょくって きたな。
てか、ウチもそのネタ使いたかったのに…!
「ー…それにまぁ…レディに蔑んだ目で見られるのもなかなか悪くなかった!」
(ドMか!)
「はっはっはっ このドMゥ〜。」
そんな遣り取りをしながらも、無事帰って来た事を祝ってパーッとする事になった…
(…って、おい。コレは……)
ウチって飲む時は何故か匂う人で、今回もそう。
つい匂ってしまった。
「かんぱーい!」と言った後に悲劇が起きる。
「……ふぅー」
最初の一口を飲んで、やっぱ割られていない事が分かり、直ぐさまメイドさんに水を要求。
みんなを見てみると、オズと小父様以外はバテていた。
…え゛、ブレイクさん?
其れはあり得んよ。
「御持ちしました。」
「あ、すみません。」
水差しを貰ったウチは自分のコップに入れて、適度に割る。
「あ、 せこい!」
「うるせい。ウチは割らんと飲めんわ。」
「小父様が呼んでるし。」とオズに言うと、そのまま小父様の隣に座った。
「…ったくよぉ。」
匂いからしてウイスキーっぽい瓶と水差しを入れて適当なソファーに座った。
「伊達にクラスの奴等から『おっさん』呼ばわりされてるワケじゃねーし。」
一気に半分を飲み干す。
実は前に「ウイスキーで炭酸割りするし。」と言ったところ、男子から「おっさんや!?」と言われ、「寝る前はお湯割り。」ともう一言言ったら、クラスの中で一番老けてそうな奴から「俺等よりおっさんが此処に居た…」と驚愕された。
其れに+して変態も入って、ウチは完全なる「おっさん」と言う称号を得た。
…嬉しかねぇけどよ。
「…はぁー。」
水割りだからって…もうボトルの方が空になりそうだし。
しかもにょ…ゴフン!
トイレに行きたくなったし。
立ったついでにグッタリしている可愛いギルバートさんを突いてトイレ行こう。
…うん。コレは酔った勢いってコトで。
「ギルバートさーん。」
「…?」
(激可愛!!)
ボーッとウチを見て首を傾げる姿にノックアウト。
何故か身に付けている携帯を取り出してカメラモードに。
「笑って?」
「はい… さん…」
カシャーン☆
「………………。」
ウチはフラフラとしながらトイレに向かった…
「なんだよ! あの可愛い生物はっ!!!!」
手洗い場の壁をペチペチ叩く。
…無駄に痛ぇけど。
「…あ、そうか。俺の嫁か…って其れは脳内だから!」
一人ボケツッコミは寂しいな。
「帰ろう…」
元来た道をトボトボ歩く。
「…あ゛。」
「あ、 !」
そう言えばウチ、オズと喧嘩?中だったような気がする。
…今さっき、普通に話してたよね?
つか、なんで廊下に居るんやろ?
「アリスを部屋に連れて行ったんだ。」
「あ、送り狼にはならなかった…と?」
「え、酷くない? 其れ??」
ウチなりのボケだから仕方無いじゃん。
…って、え?
なんで両手を握られているのでしょう?
「ゴメンね。」
「へ?」
一体、なんの事デスカ?
「…ふぅ。」
「溜息すると幸せが逃げてしまいますよぉ〜。」
「…あのさ、幸せが逃げているから溜息するんやろうが。」
「…なんか口調キツくないデスカ?」
「いや、コレが普通やし。口が悪いの元からやし。」
「オレ、もう寝るから!」とオズと別れてウチはまたあの部屋に戻った。
居たのは熟睡している小父様と…ブレイクさんだけだった。
ブレイクさんはシャロンちゃんとギルバートさんを送って一人で飲んでいた…らしい。
「オズもそうだけど…送り狼にはならなかったん?」
「…貴女に送り狼はきっと居ないでしょうネv」
「ははは…大きなお世話だよ?」
俺も相手欲しいよ!!!
クソーやっぱ見た目か。
どうせブチャイクでちゅよーっだ!!
またテーブルに足を組んで乗せているブレイクさんと向かい合って座る。
「……。」
「どうしました?」
「…………。」
「…オズ君と何かあったんデスカ?」
「…………うん。」
ずっと見てたら分かったらしい。
「なんか…謝られた。」
「そうですか。」
「 、オレ…偽善者だったかもしれない。」
「あ……」
ギュっと力が手に籠る。
「オレ…ずっと自分が分からなかった。自分の弱さを知った。
…でもエリオットに言われて分かったよ。オレ…強くなる。
自分で重い荷を背負えるようにさ。そしてもう に『偽善者』って言われなような人間になるよ!」
そんな事言われても…
「あー…うん、頑張って。」
其れしか言えなかった。
「なんだよ其れ! 反応薄いじゃん!!」
其れでも笑うオズ。
なんか吹っ切れた感じだった…
「とまぁ、そんな感じで。」
近くにあった酒を手にとってコップに注ぐ。
「まだ飲むんですか? …まぁ、良かったんじゃないデスカ。コレで悩みは無くなった事みたいですし?」
「飲みもんコレしかないやん。あー…うん、そだね。……つか、オズっち25だったなんて…詐欺かよ。」
ウチは今日知った事を愚痴る。
「ええ、彼は十年前、アヴィスに堕とされましたカラ。」
「ふぅーん…ねぇ、実はアンタも年齢詐欺とか?」
「そうですねぇー? 取り敢えずお嬢様の十年前は十三歳でしたよ?」
ぅわお! と し ま !!
「…そう考えると殆どが年齢詐欺じゃん。」
なんだこの詐欺団体は。
「其れより…よく酔いませんネ。」
「…ん? あー…酔ってるよ。」
「歩き方もフラフラやったやろ?」と聞くと「全く普通でしたヨ。」と返された。
「んー…? まぁ、そりゃー人より先に酔っ払いになりたくないって理性を聞かせているけどさ……う、来た。」
急に目の前が歪む。
「 ? どうしました??」
「今、酔った。時々、酷い波が来るんだよね。そん時はちょっと飲むの止めんと…完全に吹っ切れる。」
額に手を乗せる。
今日、何回目の波かな?
「もう寝たらどうです?」
「うーん…そうする。」
ガタッと踉けながらドアへと向かう。
「送りますヨー?」
「あー…いい。大丈夫。」
『寝る』と言う言葉に頭が反応したのか、ガンガンと響き始める。
「じゃー…おやしゅみ……。」
「……。」
パタン…
「あ゛だま゛痛゛ぃ゛……」
思い切り廊下の壁に寄り掛かる。
…限界だ。
部屋までまだ掛るんだから治まれ頭痛!
ズリズリと肩を壁に押しつけながら歩き始めた…
「…だから送りますよって言ったんデスガ?」
その声と共に壁から肩が離れた。
「……えー…大丈夫だって。」
ブレイクさんがウチを支えていた。
「其れでは部屋に着くのに時間がかかるで…しょう。」
「 !? 」
軽く しゃがんだ と思えば抱き抱えられた。
THE ・ お姫様だっこ☆
「…重いよ。」
「ええ、お嬢様より小さいのに重いんですネ。」
「……死ねばいいのに。」
「仕方ありませんから、私が送り狼役を買ってあげますヨ?」
「だから死ねばいいのに。」
ご丁寧に部屋まで送って貰いました。
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あとがき
ふぅー
やっと書けました。
やっぱりブレイクフラグで良いな。うん。
主人公は十九歳です!
飲酒は二十歳過ぎてからですよ!!
…まあ、実話も……バッキューン!!
オズと仲直り(?)して良かったね。(他人事)
次は二日酔いネタでもいきましょうか。
酒には少々強いけど、二日酔いには弱い主人公。(笑)