…久しぶり
と言っても さっきぶり だけどね。
Trip!!〜22〜
「 …?」
息を切らせて入って来たのはオズだった。
…どうしたんだろう?
「………。」
てか、やっぱなんて言ったら分からん…!!
「はっ…どうしたの…お兄ちゃん…!?」
…可愛い子キターーー!?!?
「…あ゛ぁ……」
なんとも言えない言葉が出てしまう。
何!? この子!?
後ろにお花が飛んでますって!!!
ちょ、オズ、邪魔。(酷い)
オズと被ってしまうから体を斜めにして見る。
「 、何してるの…?」
ピアノに近付いたオズが問いかけてきた。
「あー……うん。」
それしか言えなかった。
「さっきの曲がどうしたの? お兄ちゃん?」
「あ…いや。ただちょっと気になったっていうかさ…」
「………お、兄ぃ…ちゃん……?」
「あ、すみません! 私、エイダ = ベザリウス と申します…」
何と、まぁ……
この子が妹さんでいらっしゃいますか。
「可愛ぃ〜…」
その笑顔、ずっとウチにください。(危ない)
「あー…えーと、ウチは 。」
説明すんのも面倒だし。名前だけで良いや。
「 さん、ですか…宜しくお願いします。」
ペコリとお辞儀をするエイダちゃん…
うん、俺の嫁、決定。
「そういえば ! 此処に演奏者が居たでしょ!?」
ウチの目の前に座って両肩を掴まれる。
痛いってば。
「お、お兄ちゃんっ!」
「あ、ゴメン…」
興奮していた事に気が付いたオズは直ぐさまウチを開放した。
「あー…いいよ。…あの二人? 居たけど…どしたん??」
なんかあったんやろうか?
「あ、やっぱりエリオット君とリーオ君の事だわ。」
「へ…?」
後ろを振り向かえってエイダちゃんの話をポケっと聞いている。
「ありがとエイダ!」
説明を聞いてウチとエイダちゃんを置いて図書室に向かったオズ。
「また…置いて行かれちゃった……?」って可愛いエイダちゃんが涙目じゃないか!?
オズ…許すまじ!
「 さんも行きましょう?」
「あー…そだね。此処にずっと座っているのも なんだしね…」
「よいしょーい」と口に出しながらウチは立ちあがった。
「 さん、どうかしました?」
「あー…うん。別に…」
図書館に向かって一緒に走っているのだが…
(猫が居るからなぁ〜)
ちょっと離れて付いて行っている状態。
なんか変に思われて欲しくないから「先に行っていて構わんよ。」と伝えた。
「でも…」
「かまへん、かまへん。なんかあったら校門に居るし。」
「じゃぁ〜ねぇ〜」とその場に立ち止まって手を振った。
「あーれー…?」
エイダちゃんが角を曲るまで見送り、歩いて追っていたのだが…
「完・全・に、迷ってしまった……」
そう、迷ったのである。
「……どーしょ。」
(来た道を戻るか…)
ウチは振り向かえる。
ー クスクス
誰かが笑う…
『コッチにおいでよ。』
もう一度、進路を変えた…
ソイツはウチが作ったような白の着物と袴を着て、上からまた白色の茶羽織を羽織って下駄をカランカラン言わせていた。
…顔は白の狐面。
その面に付属している白い毛がモッサモッサしている。
…本当の白狐のようだ。
『此処って面白いよね。』
急に壁の向こうに入ったが…生憎アイツは≪記憶≫。
生身のウチは其処にある仕掛けを解いて入った。
『すっごく長いね。』
「あー…そうだね。」
長い階段を降りて行く。
てか、なんでウチ、着いて行かんといけなかったんやろうか?
≪記憶≫だからほっとけば良かったのに。
でも、やっぱりコイツが出て来られると困るから大人しく消えるまで相手をしよう…
「はぁ…」と長い溜息を吐いた……
「…で、なんでこんな所に連れて来たん?」
アレから色々な場所に歩いて行った。
…移動中、コイツの歩きは跳ねていたが。
着いた此の部屋は積み荷やら両剣やらが置いてある。
『んー? 面白そうだったから??』
『だって≪中≫に居ても楽しく無かったし。』と面の下は剥れているのであろう。
『それに…なんか≪あそこ≫に似てるじゃん。』
「………。」
…そう、似ている。
長い階段…
此処の部屋のような空間…
『 …』
「っなんで最近 多いんだよっ!!」
其れにお前!!
お前は≪出て来られない≫だろっ!!!
久しぶりに叫んだような気がする。
ウチは意味も無く地面に座る。
『だから言ったじゃん。』
距離があったソイツは下駄を鳴らしながらウチに近付く。
其れと共に白狐の面を徐々に外す…
『『此処って面白いよね』って……』
完全に外れた面の下には…
≪ウチ≫が居た ー
『ー ねぇ、知ってる…?』
身動きが取れないウチは何時ぞやの時のように、≪幼き自分≫がウチの頬を撫でる。
『此処の世界は≪過去≫を追い求めてるの…』
…確かに。
シャロンちゃんとアリスちゃんの説明中に聞いた。
『≪貴女≫が嫌いな≪過去≫…』
そう。過去は嫌いだ。
毎回、後悔のは嫌だ。
『『後悔するのが人間』って言っていた癖に。』
「…ああ、言ったな……。」
後悔が嫌いな癖にそれが人と言った自分…
『ほーんと天邪鬼。』
「黙れ。」
さっさと消えろ。
そう言うと≪自分≫はニヤリと笑う。
『まだ終わっていないよ?』
≪自分≫は話し続ける…
『此処は≪過去≫を必要とする世界。』
『だから≪私達≫は来た。』
『≪過去≫に囚われ続ける≪私達≫だから…』
『ー ねぇ? 知ってる??』
『貴女がやっているアレのせいで…≪私≫が出て来れるってコト。』
「っそ、んな馬鹿なっ!」
…少し、思うところがあった。
だけど認めたく無い。
『馬鹿もなにも…分かってる癖に。』
『だって貴女は≪私≫なんだから。』とウチの思考は筒抜けだったらしい。
『早く≪私≫を≪視て≫? 貴女も楽になりたいでしょう??』
右目を撫でられる。
すると其れに反応するように右目が変わるのが分かる…
「っや、だ!!」
思い切り顔を逸らした。
「嫌だ! 見たくない!! もう止めろっ!!」
懇願するように叫ぶ。
すると≪自分≫は笑う。
『フフフ…弱い。弱いね…≪私≫。』
だから早く私を視て?
『私の≪力≫で≪私≫を強くしてあげる…』
≪自分≫の眼が紫と黄色になる。
≪あははっ! あにさまっ!! あにさまどこぉ?≫
一面、赤い塊ばかり
「嫌だぁぁぁっっっ!!!!」
≪自分≫の笑う顔を見ながらウチの意識は完全にブラックアウト……
「 !?」
エリオットの説教で何かが軽くなった気がするオレの目の先に居たのは だった。
「 !? あの女は!!」
あぁ、そうか。
は二人の演奏を聴いていたんだっけ。
オレ達は急いで駆け付けてみた……けど…
「 …??」
「なぁに…?」
其処に居るのは≪ ≫なのに…≪何か≫が違う。
≪彼女≫はずっと笑ったままだ。
エリオットとリーオも不自然な感じみたいだったらしく、ちょっと戸惑った。
「おーいつーいたv」
バスカヴィルの民がチェインを出して追いかけて来た!
咄嗟にエリオットは剣を構えている。
オレだって………
「おまえ…剣使えんのか…?」
を守って『四人で此処を乗り切る』…!!
エリオットは既にバスカヴィルの男と剣を交えていた。
そしてコッチにはチェインのリオンが飛びついて来る…
オレは を守るように立ったんだけど…直ぐに弾き飛ばされた。
「…って弱えな!!!」
「実戦経験ないからね!!」
っは、今は自慢する暇じゃない!
リオンが の方を向く。
だけど彼女は全く動かない。
「 逃げて!!」
オレは大声で叫んだ…
「なぁーんで?」
傍にあった剣を引き抜いてリオンを出迎えた…
← 弐壱話に戻る / 弐参話に行く →
--------------------------------------------------
あとがき
久しぶりの更新なのに結果がコレです。(笑)
サーセンwww(謝る気が無ぇだろ。)
またまた途中で切ってしまって…焦らしが好きです。(死)
てか、もう主人公の過去とかお解りですかね?
実は主人公とオズは似たり寄ったりしていたり…(書いてて気づいた。)
本気で怒らない所とか。
まぁ、それは追々……