とギルバートさんのお買いもの 〜













Trip!!〜15〜













「あ、ちょっと……」

「人が多いから気を付けろ。」

























昨日、ウチが「服作る!」っち言ってしまったけ…今日は材料探しです。
「だったらマーケットで調達すれば良いですヨ〜。」とブレイクさんが言ったので、この中で一番理解しているギルバートさんと一緒に行く事になった。
「また勝手に決めやがって!」と抗議を始めた。


「あ、良いですよ。なんとかなると思うんで…」


そう正直に言ったらウチ以外のオズ・アリスちゃん・シャロンちゃん・ブレイクさんがギルバートさんを見る。


「サイテーだよギル。 は此処の事知らないんだから。」

「おい、女一人も案内できないのか。」

にもしもの事がありましたら…」

「折角パンドラが保護してあげていますのニ……」


各自、其々の言葉をギルバートに当てる。
…ギルバートさん、見えない矢が体に刺さってますよ。


「あー…いや、本当に大丈夫ですよ…?」


(…嘘だけど。)


気遣い精神は日本の心だ。
別に苦でも無い。


「ギ〜ルゥ〜。」

「…はい。」


止めは やっぱり主人のオズ。


「良いの? 嫌だったら言えば良いのに…。」


逆にコッチが気になってしまう。





「いや…案内するが……コイツがオレに仕事を押し付けたからっ!!!」





ビシィッ!! とブレイクさんに指を指す。


「人に指なんて指しちゃ駄目ですヨ〜?」


当の本人はケタケタ笑ってるけど。


「なんでオレがお前の事務処理もやらないと いけないんだっ!?」


「また隈が出来るだろっ!!」と訴える。
『また』って…毎回なんかい。
「確かに、人で遊ぶ人だからなぁ…」と呆れた目でブレイクさんを見る。


「ま、其れは置いといて…明日、頑張ってくださいネー。」


「お茶の御代り持って来マース。」と部屋から出て行った。


「あ、ブレイクが逃げた。」


オズだけじゃあ無く、全員 思った事だろう…


「えっと…じゃあ、宜しく御願いします。」

「ああ。」

























「ここら辺が主に布を売っている。」

「へぇ〜。」


波に揉まれながらも、なんとか専門の店を見つける。
店先には沢山の布…


「んー…どれに しようかな?」


色々あるし…
んー…悩む。






























「コレで良いのか?」

「うん。」


袴分も考えて適当な分を買って貰った。


「でも、高く無いとですか?」


ウチも庶民。
人のお金で買って貰うと…やっぱ気が引ける。


「大丈夫だ。…なんか あったらブレイクに請求してやる。」





まだ根に持ってるよ。この人。





「ちょっと寄っても良いか?」とまた別の所に移動する事になった。
さっきの時間より人が増えた。


「あ…」


つい、離れないようにコートを摘んでしまう。


「 ! 」


少し重くなったと気付いたのか、ギルバートさんが少し後ろを見てビックリした。


「あ…スミマセン。」


つい だとは言え、やっぱり失礼だろうかと思い手を離す。


「いや…掴んでても良いぞ。」


フンワリとこんな処で笑っても…





(こんな処で発狂出来るワケ無いじゃんっ!!)





握る手が強くなってしまった…

























其処は火薬の匂いがした。





「あー…弾の補充とか?」

「そうだな。」


着いたのは銃を専門とした店。
沢山の銃が飾ってある。


「此処はナイトレイ家も御用達の店だからな。」


あー…だから こんな入り組んだ場所にあるんだな。
ギルバートさんは店長と会話をして弾を買う。





「ギルバートさんっち二丁拳銃?」





興味本位で聞いてみる。


「 ? いや、一応 二丁は持っているが片手だ。」

「デスヨネェ〜。二丁拳銃を扱う人なんてお馬鹿さんですもんねv」


二丁拳銃は効率が悪すぎる。
アレは只の威嚇用にしかならない。
使う奴は…アレだ。
乙だ。


「あ、当たり前だろ。(昔、考えた時があった……)」


そんな会話をしたりして、結構 楽しんだ。

























「あ、猫。」

「ヒッ!?」


帰る途中、ウチは子猫を見つけた。
「ギルって猫が嫌いなんだよ〜」とオズの話を思い出した。
キョロキョロと猫を探してる…


「可愛い。」

「ど、何処だ!?」


貴方が可愛いと言ったんです。
「あそこに居るよ?」と指を指せば「 !! 」と固まった。
面白くなりそうだから、ウチはゆっくり離れてみた。





「ニャー」

「く、来るなぁ〜!!」





(テラモエス…!!)


またコソッと写メったのは言うまでもない…




















「もーいいかな?」


じゃないと、本当にギルバートさんが死んでしまいそうだから。
「ナー」と可愛い鳴き声を出す子猫に近寄ってみた。





「 ! 」





猫はビクリとしてドッカに逃げた。
うぅ〜…
ギルバートさんの前に立つ。


「ウチ、動物運が悪いんで…直ぐ逃げてしまうんですよ?」


そう言ってやると何故だかギルバートさんの顔が明るくなった。





「そ、そうか! 助かる!!」





「 !? 」





テンションに任せて抱きついた!!
そんなに嬉しいのか!?
つか……










ボンッ










(ひぎゃ〜!!)










恥ずいのと、嬉しいのが半分半分です…!!




















「あ、あの…。」

「 ? …あ゛!!」


やっと正気に戻ったのか。
自分が抱きついた事に気付いて直ぐに離れる。





(あぁ…温もりがぁ……)





「わ、悪い…つい嬉しくて。」

「あー…はい。別に良いですよ。」


(逆に大歓迎だ。)


今度あったらウチは離さんぞ!!
…とまぁ、そんな感じで買い物が終わった。

























「…あ、アリス。」

「ん、なんだ?」


気分転換に外に出たオレとアリス。
庭には二匹の猫…





「あのさー……」

「…うむ! 暇つぶしが出来るな!!」


其々、一匹ずつ猫を抱えたー

























「おかえりなさい。」


シャロンちゃんがウチの借りている部屋に居た。
…タイミング良くねぇ?
「どうでした?」と感想を聞かれる。


「んー…楽しかったよ?」





色々な意味で。(笑)





さーって、早速 準備に取り掛かろうと前もって借りてきた裁縫道具を取り出す。










!!」










ノックも無しにギルバートさんが入って来た。


「ん!?」


ウチの背後に回って両肩を掴まれる。
その瞬間、オズとアリスちゃんが猫を抱えてやって来た。


「ギ〜ル〜…逃げちゃ駄目だって。」

「そうだぞワカメ。ちゃんと克服しなくてはな…」


二匹の猫が「ニャーニャー」言って可愛い。
ちょ、ギルバートさん、肩痛いって。


「お…オレには が居るからな…!!」


ズイッとオズ達の前に押された。
…テメェ、この、クソヤロー。





盾にすんじゃねぇ。





ギルバートさんの発言に二人は「 ? 」を浮かべた。


がどうしたんだよー。」

「そーだ。… も触るか?」


アリスちゃんがウチに猫を持ってくるが…





「フガー!!」





豹変してアリスちゃんの腕の中から抜け出す。


「 !? …なんだ?」


何が起こったのかが理解できなかったらしく、ウチを見る。


「あははー…」


苦笑するしかない。




















さんは動物運が無いらしいですよ?」




















「…なんでシャロンちゃんが知ってんの?」


「見てましたからv」と笑う。
チェインをそんな風に扱って良いのか…?


「えー…だから猫が逃げっちゃったのー?」


不服そうな顔でオズは抱えている猫を窓から逃がした。


「オズ…だからコレでオレは逃げるぞ!」


勝ち誇った笑みをするのは良いけど。





「いや、ウチだって動物好きなんだから…」





「毎回、認識しないといけないのが悲しいんだけど。」と愚痴ると頭上から「悪い!」と謝られた。


「でもまぁ…」




















時々やったら良いよ?






























ギルバートさんの笑顔がウチの記憶にインプットされた…





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あとがき

キツイ。
も…あとがき良いかな?
ギルとのフラグも立ててあげました。(笑)
勿論、ギルが二丁拳銃を考えてたってのは捏造です。
特殊召喚発動!!
を召喚!!
この特殊召喚はギルバートの目の前に猫が存在する事を条件とする。
特殊召喚後、辺りに居る動物は怖がって近付かない!!
とか、書いてみたり。(笑)